前回の相談、鑑定結果、その後の変化を整理し、過去の結論に引っ張られずに次回の鑑定へつなげる方法を紹介します。
前回から確認すること
- ・相談テーマと当時の状況
- ・占術結果と伝えた結論
- ・次回確認すると決めた点
今回あらためて見ること
- ・前回後に起きた変化
- ・今いちばん知りたいこと
- ・今回の占術結果と解釈
つなげ方の基準
- ・前回の約束へ短く触れる
- ・変化と今回の結果を分ける
- ・過去の結論をそのまま流用しない
皆さん、こんにちは。「占いの秘書」運営の森川です。
私はこれまで、ライターとして10年、開発者として10年仕事をしてきました。「占い師の知恵と実務」では、その経験を活かし、占い師の皆さんの活動に役立つ知識と実践方法をお届けしています。
今回は、過去の相談と鑑定結果を確認しながら、今の相談を新しい一件として読み解く方法を考えます。
継続鑑定では、覚えていることと決めつけないことを両立する
リピーターから相談が届いたとき、前回の話を覚えていることは安心につながります。一方で、以前の人物関係や鑑定結果をそのまま当てはめると、相談者の変化や今回の問いを見落とします。
継続鑑定で必要なのは、過去の答えを再利用することではありません。前回何を相談し、何を伝え、次に何を確認すると決めたかを押さえたうえで、現在の状況と今回の占術結果をあらためて見ることです。
過去の記録は出発点です。今回の結論を先に決める材料ではなく、前回から何が変わったかを確かめるための文脈として使います。
POINT
前回の記録は経緯の確認、今回の占術結果は新しい判断の根拠です。二つの役割を分けます。
読む前に、前回の相談・結果・伝えた結論を短く整理する
過去の鑑定文を最初から最後まで読み返す前に、前回の相談テーマ、当時の状況、占術結果、自分の解釈、実際に伝えた結論、次回確認点を短く抜き出します。下書きではなく、相談者へ渡した最終版を基準にします。
ここで大切なのは、占術結果と現実に起きたことを混ぜないことです。「関係を整える余地が見えた」は前回の鑑定であり、「その後に話し合いをした」は相談者から確認した出来事です。
前回の記録に曖昧な部分があれば、推測で補わず、今回の相談者に確認します。記録に残っているから正しいと決めつけず、現在の本人の言葉を優先します。
前回の要約例
前回の相談: 転職するか現職に残るか 当時の状況: 情報収集中で応募前 前回の結果: 視点を変えて準備する流れ 伝えた結論: 退職を急がず希望条件を整理する 次回確認: 応募先の候補と職場での変化
今回は、前回後の変化と今知りたいことから始める
継続鑑定の冒頭では、前回の要約を読み上げるより、その後に何が起き、相談者が今どこで迷っているかを聞きます。状況が変わっていなければ、変わらなかったこと自体が今回の確認点になります。
相談テーマが同じでも、問いは変わることがあります。前回は「転職すべきか」だった相談が、今回は「内定先を選ぶ基準を知りたい」へ進んでいるなら、以前の問いを繰り返さず、現在の選択へ焦点を合わせます。
前回の結果に対する答え合わせだけを目的にせず、今の相談者が持ち帰りたい判断材料を一文で確認します。これが今回の鑑定範囲になります。
今回の相談を始める確認
今回の占術結果を先に読み、あとから過去とのつながりを見る
前回の結論を強く意識したまま占うと、似た意味だけを拾い、変化を示す結果を見落としやすくなります。今回の展開、命式、星回りを、まず現在の相談だけに照らして読みます。
今回の結果と解釈をメモしたあとで、前回の記録と並べます。同じテーマが続いているのか、課題の位置が変わったのか、相談者がすでに行動したことで読み方が変わるのかを確認します。
結果が前回と違っても、どちらかが間違いだと急いで決める必要はありません。占った時点、問い、状況、使った占術の範囲を示し、今回見えていることとして説明します。
過去へ引っ張られる進め方
- ・前回と同じ結論になる前提で読む
- ・以前の人物像を現在の事実として扱う
- ・結果が違う理由を相談者の行動だけに求める
今回を中心にする進め方
- ・今回の問いと結果を先に解釈する
- ・前回後の変化を本人へ確認する
- ・時点と鑑定範囲を分けて変化を説明する
鑑定文では、前回・変化・今回の結果を順番に置く
継続鑑定の文章では、最初に前回の相談を一、二文で確認し、次に相談者から聞いた変化、今回の占術結果と解釈、現在の結論、次の一歩へ進みます。前回の長い説明を繰り返さず、今回の判断に必要な部分だけを使います。
変化に触れるときは、「前回お伝えしたとおり」だけで終わらせず、相談者自身が選び、行動したことを区別します。鑑定が未来を確定させたように書かず、前回からの経緯を一緒に振り返る表現にします。
今回の結果が前回と似ている場合も、文章を流用しません。現在の状況に合う根拠を示し、相談者が今選べる行動へ結び直します。
進め方
STEP 1
前回の相談を短く確認
STEP 2
その後の変化を整理
STEP 3
今回の結果と解釈を伝える
STEP 4
前回とのつながりを説明
STEP 5
今選べる次の一歩を置く
鑑定後は、今回の最終版と次回確認点を新しい履歴に残す
納品が終わったら、今回の相談テーマ、占術結果、解釈、実際に伝えた結論を、前回の記録へ上書きせず新しい履歴として残します。時系列を保つことで、どの時点で何を伝えたかを後から確認できます。
次回確認点は、相談者と会話の中で出た内容へ絞ります。「三か月後に必ず状況が変わる」のような予測ではなく、「応募した場合は職場選びの基準を再確認する」のように、次に見る条件を書きます。
別の相談者の情報が混ざっていないか、下書きではなく納品版が残っているかも確認します。古い履歴を修正する必要がある場合は、後から見ても更新内容が分かるようにします。
継続鑑定後の記録
「占いの秘書」で前回の履歴を確認する場合
「占いの秘書」では、相談者カルテから過去の鑑定履歴を時系列で確認できます。鑑定室で既存の相談者を選ぶと直近の履歴を確認できるため、前回の相談テーマや伝えた内容を見たうえで今回の入力へ進めます。
今回の鑑定文を作るときは、現在の相談内容、今回の占術結果、自分の解釈、伝える結論を新しい材料として入力します。過去の鑑定文を内容の根拠としてそのまま流用せず、必要なら前回からの変化を明示します。
作成後は、今回の結果と本文が一致しているか、前回の固有表現が不要に残っていないかを確認します。相談者カルテは履歴を見つける場所であり、今回の最終判断は占い師が行います。
過去の相談と鑑定結果を次回へつなげる方法は、前回の結論を再利用することではありません。前回の経緯を短く確認し、その後の変化と今回の問いを本人へ聞き、現在の結果を新しく読みます。
鑑定文では前回、変化、今回の結果、次の一歩を順番に置き、納品後は新しい履歴として残す。過去を覚えている安心感と、今の相談者を決めつけない誠実さを両立させましょう。
次にやること
次の継続鑑定では、前回の履歴から相談、結果、伝えた結論、次回確認点だけを四行にまとめてください。
そのあと画面を閉じ、今回の変化と問いを確認してから新しく占い、最後に二つの記録を並べてつながりを説明しましょう。

